1.残土の発生が少ない

従来の工法に比べ施工時の残土処分量が少ない工法です。一般杭工法の場合、栗石及び砕石工事部分に残土が発生しますが、MS工法は栗石及び砕石工事が不要のため、残土の発生が少なくなります。

※栗石・砕石工事部分の残土が発生
※栗石・砕石工事が不要のため、残土の発生が少ない

2.狭小地での施工が可能

従来の工法で施工不可の狭小地でも施工が可能な工法です。建築地への進入路が狭くて杭打ち機が建築地に進入不可の場合でも、MS工法は小型ユンボが建築地に搬入できれば施工が可能です。

3.隣地への影響が少ない

隣地との空き寸法が狭い場合、柱状改良工事は建物基礎外部にまで施工範囲が及び隣地の建物などに悪影響を与える場合がありますが、MS工法の場合、建物基礎内部に施工するため隣地に与える影響を少なくします。

4.擁壁の底盤への対応

従来の工法に比べて、擁壁の底盤に影響を与え難い工法です。杭工法の場合、構造計算が不要な高さの擁壁底盤上に建物が配置されると不同沈下のもとになりますが、MS工法の場合、擁壁底盤上に建物が配置されても影響が少ない工法です。

5.地下の埋蔵文化財への対応

従来の工法に比べ、地下埋設文化財に対応できる工法です。埋蔵文化財埋設地区において行政上掘削深さの指導がある場合、杭での施工ができない時にMS工法が有効です。

6.環境と土地の将来性への対応

従来の工法に比べて、使用固化材量が縮減された工法で環境に優しく、改良深度が浅いことから、将来の建替え時及び土地の売買時において既存の杭や地盤改良を撤去する場合にも撤去費用等、優位性が高い工法です。