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他工法と比べてどのような特徴がありますか?
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格子状地盤改良のため杭状地盤補強に比べて応力が集中せず安心です。
■MS工法
壁面が一体で応力に抵抗するため変形が少ない。また、格子状に改良しているので側方流動を抑えようとする。
■柱状改良工法
個々に独立した柱状改良体のため、水平応力に抵抗する力が小さく変形が生じやすい。
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地盤改良施工後、地盤保証はありますか?
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地盤改良施工後、10年間の地盤保証制度を採用しております。土の性質上、年数の経過と共に地盤はより安定してきますので、ご安心いただける保証年数となっております。また、第三者の地盤保証制度を別途採用することもできます。
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MS工法はどのような建物に使用できるのですか?
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地上3階以下の建築物で、建物接地圧35kN/㎡以下のベタ基礎建築物で使用が可能です。
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セメント形固化材を使用した締固めは、どのように安全性に寄与しているのですか?
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地盤は土粒子と水と空気で成り立っており、地盤内の空気量や含水量が多い地盤ほど、軟弱な地盤となります。地盤を締め固めることで地盤内の空気の圧縮により、地盤の強度が増します。これを大昔は、木製の蛸銅突き等で締固めをしておりましたが、現在は機械による締固めを行っております。また、セメント系固化材を使用すると土粒子同士の結合力が増すので、ただ締固めを行うよりも、更に地盤の強度が増します。
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建築技術性能証明工法とはどのようなものですか?
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建築技術水準の向上に寄与することを目的として、その技術内容が開発目標に到達していることを確認するために実験を行い、実験や検討の内容が第三者機関から認められた工法です。MS工法は、戸建住宅向けに開発された格子状浅層地盤改良工法で、業界初の技術評価を頂いた工法です。
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格子状改良の深さはどのようにして決定されるのですか?
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戸建住宅の建築時に一般的に用いられるスクリューウエイト貫入試験の結果や地歴、現況地盤の状態等から格子状改良の深さが決定されます。 格子状改良の深さはH=300mm、H=500mm、H=750mm、H=1,000mm、H=1,250mm、H=1,500mmの6種類です。
※調査データによっては、格子状改良に湿式柱状改良等が併用となります。
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浅層地盤改良工法(表層地盤改良工法)との違いは何ですか?
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表層改良と同じ改良設計深度で比較しても、地盤を格子状に改良することにより、施工に使用するセメント系固化材料は約1/2程度となります。また、排出される残土量も軽減されますので、総合的なコスト圧縮が可能となります。
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杭工法との違いは何ですか?
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杭工法の場合、概ね地盤深層部付近の硬い地盤まで杭を打設します。当然、地中深くまで杭を打設すると高額な費用がかかります。戸建住宅の荷重は、基礎下2.0mまでに大きく影響を及ぼすと考えられているので、基礎下2.0mまでの地盤補強工法で設計可能なMS工法は、戸建住宅に最適な工法といえます。
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MS工法の施工期間は何日程度かかりますか?
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建築物の大きさや改良する施工深度によっても異なります。1階ベタ基礎面積60㎡程度の大きさで考えた場合、改良深度H=300mm施工で約1日、改良深度H=1500mm施工で約3日となります。 ※柱状改良併用の場合は、先行で打設する柱状改良で2日程度日数が更に掛かります。
※柱状改良併用の場合は、先行で打設する柱状改良で2日程度日数が更に掛かります。
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MS工法は砕石地業を削減できると伺ったのですが、それはなぜですか?
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砕石地業は地盤の仕上げ面の平滑さ等、基礎と地盤のなじみを良くするため行うものです。MS工法は格子状に改良された部分以外も整地施工しますので、砕石地業の削減が可能です。また、砕石を通さず直接基礎から建物荷重を伝達させることは、格子状に囲まれた地盤の拘束効果に寄与しています。
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MS工法の施工で、基礎外周部の改良体が若干内側に配置されて施工されているのはなぜですか?
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建物空き寸法が少ないケースにおいて隣地ブロック等の構造物に悪影響を及ぼし難く、設備配管スペースの確保をし易くするためです。
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MS工法の施工は、雨天時でも可能でしょうか?
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多少雨が降っても施工は可能です。土砂ぶりが続く場合は、ランマー転圧に影響が出る可能性がありますので、施工ができないこともあります。
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MS工法の品質管理(強度確認)は、どのようにして行われるのですか?
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強度確認自体は、現場の土とセメント系固化材を混ぜてモールドコア供試体を作成して、第三者機関で強度試験を行います。土質によって強度の違いはありますが、木造の建物荷重20kN/㎡に対して、MS工法改良体の設計基準強度は150kN/㎡となります。